2008年5月12日
全日本ロードレース選手権第2戦
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尾野弘樹がトップを快走!成長を示した尾野郡司
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文部科学大臣杯2008MFJ全日本ロードレース選手権シリーズ第2戦
スーパーバイクレースin筑波
5月11日(日) 茨城県・筑波サーキット(フルコース:2.070km)
天気 予選日:雨/決勝日:雨のち曇り
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GP125
ゼッケン14尾野弘樹 予選5位 決勝6位
ゼッケン50尾野郡司 予選15位 決勝16位
ゼッケン39権藤俊光 予選38位
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2008年の全日本ロードレース選手権は、茨城県・筑波サーキットで第2戦を迎えた。例年、筑波では走り慣れしている地元の関東勢が好成績を残し、一方で関西を地盤とするバトルファクトリーにとってアウェイの地であるが、開幕戦のもてぎを終えた後、バトルファクトリーはその足で筑波サーキットへ向かい、事前のテスト走行を行ってコースの習熟に務めた。 レースウィークの金曜日はART練習走行が行われた。尾野郡司は、昨年は勉強のシーズンだったが、全日本参戦2年目を迎えた今年は「何をどうすれば、どうなる」ということをつかんできており、それは金曜に総合14番手というタイムをマークしたことにも表れている。これは昨年から考えれば相当なポジションアップだ。尾野弘樹は転倒を喫したためタイムは伸び悩んだが、幸いケガはなく総合15番手のタイムを記録した。権藤俊光はルーキーには難しい筑波で25番手のタイムをマークし、十分な手応えを得た。
土曜は雨だったが、尾野兄弟が出走したB組には昨年までバトルファクトリーから参戦していた先輩格の菊池寛幸が出走しており、1回目の走行で尾野弘樹は菊池の背後につけて走行し、セッション2番手のタイムをマークして筑波攻略のヒントをつかんだ。そして予選総合5番手となり初優勝の期待が高まった。今回好調の尾野郡司は2回目の走行で弘樹の背後につけて走行し、15番手という自己最高グリッドを手にした。一方で権藤は経験の浅さが出てしまった。ドライの金曜は好調だったものの、予選では慣れないウェット走行の中でバンク角やタイヤグリップの限界を探りながらの走行となり、20分×2本という短い走行時間では限界をつかむことができずにあと2台の差で予選を通過することができなかった。 決勝は時折雨がぱらつくこともあったが、路面はほぼドライで全車がスリックタイヤを装着してレースが始まった。2列目からスタートした尾野弘樹は抜群のクラッチミートを決めてホールショットを奪った。尾野弘樹はそのまま序盤のレースを引っ張り、弱冠15才のトップ快走に筑波の観客席はわき上がった。やがてノーマル車の限界が来て4周目から徐々にポジションを落としていったが、最後は12~17才のライダーを対象にしたユースカップのライバル、渡辺一馬を抑えきり自己最高の6位となった。ユースカップ勢ではもちろんトップの成績だ。尾野郡司はスタートで2つ順位を上げたが、集団にもまれつつ序盤のレースを進めた。中盤以降は単独となり、最終的にポイント圏内にあと1歩の16位でレースを終えることとなった。 今回最大のトピックは、何と言っても尾野弘樹のトップ快走だ。これはバトルファクトリーが昨今続けてきた若手育成プロジェクトが徐々に花開きつつあることを示している。序盤の快走は最高のアピールとなった。尾野郡司も尾野弘樹の活躍に触発されて上位がだんだん見えてきた。権藤俊光は予選通過はならなかったが、予選の組み立て方という意味で、この経験は今後に活きることだろう。次のレースまでは僅か2週間。この好調のまま次戦に挑むことができるのは、バトルファクトリーにとって好都合だ。 2週間後に大分・オートポリスで第3戦が行われます。 |