2009年4月20日
全日本ロードレース選手権第2戦
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金曜の大クラッシュを乗り越え
連続でシリーズポイントを獲得!
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2009年MFJ全日本ロードレース選手権シリーズ第2戦
ケーヒン 鈴鹿2&4レース オープニングスペシャル
4月19日(日) 三重県・鈴鹿サーキット(フルコース:5,821km)
天気 予選日:晴れ/決勝日:晴れ
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JSB1000(マシン:ホンダCBR1000RR)
ゼッケン36桐井有希 予選30位 決勝18位
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全日本ロードレース選手権は、舞台をバトルファクトリーの地元、三重県・鈴鹿サーキットに移して第2戦が行われた。国内のロードレース聖地として知られる鈴鹿は今冬に大改修を受け、パドックやグランドスタンドなどが一新された。また東コースがアスファルトの張替えを受けるなど、新生・鈴鹿として生まれ変わった。その記念すべきオープニングレースが鈴鹿2&4となった。今回、2輪レースはJSB1000のみの開催で、4輪のスーパーGTと併催される。2輪、4輪の国内トップカテゴリーが一度に開催される鈴鹿2&4は、国内のレースファンからの注目度も高い。そしてバトルファクトリーにとっても、全日本と並んで最大の目標とする鈴鹿8耐に向けて今回のレースの持つ意味は大きい。
そしてチームでは、レースの1週間前に鈴鹿で事前テストを行った。このテストは開幕戦で出ていたマシンの不安定な挙動を改善することだったが、その結果、車体面に不具合があったことが判明した。チームではマシンに対策を施し、レースウィーク金曜の走行に臨んだ。
今回のレースは、金曜の午前と午後に計2本の練習走行、土曜にノックアウト方式の予選、日曜に決勝というスケジュールだ。よって事実上、マシンのセットアップに使える時間は金曜のみだ。そして金曜の1本目にマシンの状態とセットの方向性を確認し、2本目に本格的なセットアップを開始した。ここ鈴鹿はチーム、ライダーともに地元だけに、するべきことは十分にわかっている。1本目に2分14秒1とまずまずのタイムをマークした桐井は、2本目も順調にマシンを仕上げていたが「2分12秒台も狙える」というほど好調だっただけに一瞬の隙を見逃してしまったのかもしれない。桐井は終了直前の1コーナーでフロントタイヤからのスリップダウンを喫する。高速コーナーだけにライダーのダメージは少なくなく、桐井は右足のくるぶしのヒビが入るケガを負ってしまった。しかし桐井は「一晩冷やせば走れると思う」とレースをあきらめない。チームも大破したマシンを懸命に修復して翌日の予選に間に合わせた。
土曜の予選はたて続けに3セッションをこなし、ライダーをふるい落としていく方式だ。前日の負傷を押して出走した桐井だが、負傷の影響に加え縦回転したマシンもフレームにゆがみが生じていたようで直線で振られる症状が出ていた。そんな中でも気力を振り絞って健闘し、2分15秒915の30番手で決勝に駒を進めた。
そして決勝日となり、朝のフリー走行でまずまずのタイムをマークした桐井は10列目のグリッドにマシンを並べた。決勝が始まると、スタート直後に前方のマシンが白煙を吹いた。その様子を見ているうちに20位争いの5台集団に飲み込まれたが、ここから桐井は積極的にレースを展開した。勝手知ったる鈴鹿で負傷を感じさせない走りで1台、1台とかわしながらポジションを上げ、その度にピットは盛り上がった。終盤に入ると集団の先頭に立ち、最終ラップに前方で2台のマシンが戦列を離れたため18位でレースをフィニッシュ。開幕戦に続いて連続のポイント獲得となった。
金曜の転倒が悔やまれるが、それがなければシングルポジションも見えていた。内容的にも上々で、続く全日本、鈴鹿8耐に期待が高まった。今回の結果を踏まえ、今後もチームとして全力で取り組んでいく所存でございます。次戦は5月24日に大分県・オートポリスで行われます。今後ともバトルファクトリーへ変わらぬご支援をお願い申し上げます。 |