J-GP3、チームに新規加入した鈴木大空翔の初戦はリタイヤに終わる
2018MFJ全日本ロードレース選手権シリーズ 第1戦 スーパーバイクレースinもてぎ
開催日程:4月7日(土)4月8日(日)
昨年、J-GP3でチャンピオンを獲得した伊達悠太に代わり、今シーズンからJ-GP3には15歳の鈴木大空翔がバトルファクトリーに加入した。昨シーズンはアジア・タレント・カップに参戦していた鈴木。今シーズンからは全日本ロードレース選手権シリーズに参戦し世界を目指すこととなった。しかし、鈴木にとって全日本初戦は厳しい展開が待ち受けていた。
J-GP3 #29 鈴木 大空翔
公式予選:25位
決勝順位:リタイヤ
※ J-GP3 公式予選レポート
2016年にOKAYAMAロードレース・地方選手権のJ-GP3でチャンピオンを獲得して国際ライセンスに昇格し、2017年はアジア・タレント・カップに選抜され参戦した鈴木大空翔。全日本のデビューレースの舞台となったツインリンクもてぎは昨年アジア・タレント・カップで走行しているコースでもあり気合が入っていた。レース前に行われた特別スポーツ走行でもドライコンディションで2分3秒台とまずまずのタイムを記録していた。
しかし、土曜日の朝いちばんに行われたJ-GP3の公式予選はウエットコンディションで行われた。この際、早めにタイヤウォーマーを装着しておらず、十分にタイヤが温まっていない状態で予選開始を迎えてしまう。それが大きく影響してしまいタイムも伸びなかった鈴木は2分20秒804で25位と大きく出遅れてしまう。
※ J-GP3公式予選後のコメント
「走行前の準備でバタバタしてしまい、タイヤウォーマーを巻くのをうっかり忘れてしまいました。そのため、雨の中で思うようにグリップ感が得られず、タイムを上げることができませんでした。明日は天候も回復するようなので、スタートから順位を上げていきたいです。」(鈴木大空翔)
※ J-GP3決勝レースレポート
8日には決勝レース前に20分間のウォームアップ走行の時間が設けられており、ここで決勝レースに向けてマシンなどの最終調整を行うが、鈴木は開始早々に第3コーナーで転倒してしまう。マシンはピットに戻されすぐに修復されセッション終了間際に再びコースインするが、鈴木はほとんど走行できずに終わってしまう。
そして迎えた決勝レース。シグナルレッドからブラックアウトでレースはスタートし、鈴木は第1コーナーまでに3台ほどを抜いてポジションを上げる。しかし、他車と競り合いながら第3コーナーへ進入した際にリアタイヤから滑らせて転倒してしまいリタイヤとなってしまう。鈴木の全日本初戦は悔しいレースとなってしまった。
※ J-GP3決勝レース後コメント
「朝のウォームアップでの転倒はまだタイヤが十分に温まっていなかったことが原因です。特にツインリンクもてぎは左コーナーが少なく、タイヤの左側が温まりにくく、そのために転倒してしまいました。決勝レースはスタート後に2、3台と並んで第3コーナーに突入したのですが、2台がアウトにはらんだスキをついてインに飛び込んだところ転倒してしまい、結果としてウォームアップと同じ失敗をしてしまいました。
今回の経験を忘れずに生かし、次戦のSUGOではちゃんと結果を残せるように頑張ります。」(鈴木大空翔)
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