J-GP2へステップアップした伊達悠太はランキング8位でシーズンを終える
MFJ全日本ロードレース選手権シリーズ 最終戦
第50回 MFJグランプリ スーパーバイクレース in 鈴鹿
開催日程:2018年11月3日(土)公式予選/11月4日(日)決勝
2018年の全日本ロードレース選手権も今回の鈴鹿が最終戦となった。J-GP2に今年からステップアップした伊達悠太としては、ここ鈴鹿で表彰台を狙いたいところ。今回はレース前の木曜日と金曜日の2日間にわたってドライコンディションで練習走行が行われ、伊達悠太は総合で9番手とまずまずのタイムを記録。公式予選、そして決勝に向けてどこまでタイムを上げることができるかに注目が集まった。
J-GP2 #64伊達悠太
公式予選:12位
決勝レース:10位
※J-GP公式予選
秋晴れの下でスタートしたJ-GP2の公式予選。伊達悠太はセッション序盤に2分13秒529で、総合で8番手につける。その後、ピットインを繰り返し足周りの調整を行った伊達悠太は2分12秒721をマークするも、前日までのラップタイムを更新することができず、これが公式予選でのベストタイムとなる。結果、公式予選は12位となった。
※J-GP2公式予選後のコメント
「昨日と今日とでバイクのフィーリングが全く違ってしまい、今日は思い切ってタイムアタックができる状態ではありませんでした。そうなってしまった原因はまだわかりませんが、なんとか決勝までには原因を突き止めたいです。走り込んでいる鈴鹿ですから、マシンをしっかりと直して、明日の決勝は攻めの走りで上位を狙いたいです」(伊達悠太)
※J-GP2決勝
決勝レースが行われた日曜日は朝から雨となり、午前中を中心にまとまった雨量となる。レースウィークに入ってからは初めての雨となり、朝のフリー走行ではウエットコンディションに合わせた仕様で走行し、伊達悠太は2分27秒259で13番手タイムとなる。
日曜日のお昼過ぎに行われたJ-GP2の決勝。雨は小康状態となるも、路面はウエットのままとなり、ウエットレースが宣言され周回数は予定されていた12周から10周へと変更され、各車ともレインタイヤを装着。伊達悠太もレインタイヤで決勝に臨む。
スタートを決めた伊達悠太はオープニングラップを10番手で通過。レース序盤は岩崎哲朗選手とポジションを争うが、岩崎選手のペースは良く、2周目に岩崎選手に抜かれた伊達悠太は11番手にポジションをダウンしてしまう。しかし、岩崎選手に引っ張られる形でペースを上げた伊達悠太は5周目に尾野弘樹選手をパスし10番手にポジションを上げると、その後は単独走行となり10位でチェッカーを受け、今シーズンを終える。これによりシリーズランキングポイントは80.5ポイントとなりランキング8位となった。
※J-GP2決勝後のコメント
「朝のフリー走行では最後に試したセッティングがいい感じでしたので、決勝に向けては手ごたえをつかんで望めました。レース序盤は岩崎選手には離されてしまいましたが、尾野選手を抜いてからはずっと前の集団を追いかけ、少しずつ間隔を詰めていったのですが、追いつくまでには至りませんでした。路面が乾いてくると予想して硬めのレインタイヤを選択しましたが、思った以上にタイヤを消耗させてしまいました。足周りのセットを詰め切れなかったですね。
J-GP3のマシンに長く乗っていたこともあって、今年はJ-GP2の乗り方を勉強する1年でした。まだ、学ぶべきことはありますが、シーズンを通してJ-GP2マシンを理解して、また僕自身も体力をつけてJ-GP2マシンに慣れることができたと思っています。来季については未定ですが、今年以上の結果を残す自信はありますので、引き続き応援をよろしくお願いします」(伊達悠太)
|