レース1での反省を生かしてレース2では順位を上げる

2018MFJ全日本ロードレース選手権シリーズ第5戦 in 筑波
開催日程:
2018年6月30日(土)予選・決勝レース1/7月1日(日)決勝レース2

スポーツランドSUGOでの第4戦から2週間後に開催された筑波サーキットでの第5戦。今回は全クラスが土曜日に決勝レース1が行われ、翌日曜日に決勝レース2が行われる2レース制となる。シーズンも中盤に差し掛かり、2レース分のポイントが加算される今回のレースは、シリーズランキングにおいても重要なレースとなり、伊達悠太も今まで以上に上位進出に向けて気合が入るレースとなった。

J-GP2 #64伊達悠太
レース1
公式予選:11位
決勝順位:10位

レース2
公式予選:11位
決勝順位:7位

J-GP2公式予選
練習走行が行われた木曜日に関東地方の梅雨明けが発表され、レースウィーク初日から真夏日となった筑波サーキット。土曜日午前中に行われたJ-GP2の公式予選。今回は決勝が2レース行われるため、公式予選のベストラップタイムがレース1のスターティンググリッドを、セカンドベストタイムでレース2のスターティンググリッドが決まる。伊達悠太は58秒389がベストラップタイムとなり、レース1は11番グリッドからのスタートとなる。また、セカンドベストラップは58秒452となり、レース2も11番手グリッドからのスタートとなった。

※J-GP2決勝レース1
周回数20周で争われる決勝レース1が行われた土曜日は、最高気温が35度近くまで上がる真夏日となったが、そんな暑さの中で、J-GP2の決勝レース1はスタートが切られた。
伊達悠太は11番手からまずまずのスタートを決めて、石塚健選手、三原壮紫選手、伊藤勇樹選手、ケミン・クボ選手ら4人と8番手を争う。レース序盤にいったんは石塚選手を抜いてこのグループの先頭に立った伊達悠太だったが、3周目に石塚選手に抜き返され9番手を走行する。その後、上位を走っていた榎戸育寛選手、そして石塚選手が転倒し順位は7番手となるが、後ろには伊藤選手、三原選手、クボ選手が続く。
レースが終盤に差し掛かった14周目に伊藤選手が伊達悠太をパス。さらに、17周目には三原選手にも抜かれてしまう。伊達悠太はなんとか先行する伊藤、三原選手を追い、最終ラップの第1ヘアピンで先行する伊藤選手のインを狙うがオーバーラン。ラインを外してしまう間にクボ選手に抜かれてしまう。結局、伊達悠太はレース1を10位で終える。

※決勝レース1後のコメント
「レース序盤から石塚選手や伊藤選手とポジションを争い、タイヤに負担を掛けてしまいました。そのため、レース終盤にペースを維持できず、伊藤選手やクボ選手の先行を許すことになってしまいました。まだ、J-GP2の乗り方が上手くできていないため、レース2までには理想的な走り方を頭の中でしっかりとイメージして、それをレース2で実践してもっと上位に入れるようにしたい」(伊達悠太)

※J-GP2決勝レース2
日曜日に行われたレース2も20周で争われる。天候は前日のレース1の時とほとんど変わらず、タイヤ、そしてライダーには厳しい天候の中でのレースとなった。
レース2も11番グリッドからのスタートとなった伊達悠太は、レース2ではスタートで少し出遅れ、1周目を12番手で終える。4周目までは12番手を走行していたが、この周に石塚選手をパスし11番手に。さらにペースを上げていき、9周目に三原選手、伊藤選手をパスすると、11周目には榎戸選手も抜いて8番手。さらに、13周目にはクボ選手を抜いて7番手まで順位を上げる。その後は前を走る尾野弘樹選手との差を縮めていき、ダラなる順位アップが期待されたが、抜くまでには至らず7位でチェッカーを受けた。なお、第5戦を終え、シリーズランキングは7位でシーズン前半を終えた。

※決勝レース2後のコメント
「レース1での反省点も踏まえてイメージした走り方を朝のフリー走行で実践してみるとペースも良かったため、レース2はいい感じで走ることができました。序盤は抜くのに手間取りましたが、今まで順位を争っていた三原選手や伊藤選手を抜いて引き離すことができましたし、尾野弘樹選手や名越哲平選手と遜色ないタイムで走ることもできていました。今回は予選順位が良くありませんでしたが、ステーティンググリッドがもう少し良ければ、入賞圏内でレースができるようになると思いますし、その手応えを今回は感じることができたレースでした。シーズン後半では表彰台争いに加われるようにしたい」(伊達悠太)