高い路面温度に苦しむもきっちりと結果を残す


2018MFJ全日本ロードレース選手権シリーズ第5戦 in 筑波
開催日程:
2018年6月30日(土)予選・決勝レース1/7月1日(日)決勝レース2

筑波サーキットはあまり好きではないという佐野優人。しかも、決勝レースでは想定以上に路面温度も上がりタイヤのグリップ不足に苦しめられるが、しっかりと走り切って結果を残した。

ST600 #97 佐野 優人
レース1
公式予選:12位
決勝順位:8位

レース2
公式予選:11位
決勝順位:9位

ST600公式予選
気温33度、路面温度は50度を超えた中でスタートしたST600クラスの公式予選。ST600もベストラップタイムでレース1のステーティンググリッド、セカンドベストラップでレース2のグリッドが決められる。佐野優人は予選開始早々にベストラップとなる59秒758を記録。その後もタイム更新を目指して周回を行うも、ベストラップタイムを更新することはできず、59秒852がセカンドラップタイムとなった。これによりレース1は12番グリッド、レース2は11番手グリッドからのスタートとなった。

ST600公式予選後のコメント
「雨も止んでいたので路面コンディションが回復するセッション後半でタイムアタックを行うつもりでした。そのため、セッション前半はタイヤを消耗しないようにしていたつもりだったのですが、いざタイムアタックを行うと、タイヤが消耗していて思うように走ることができませんでした。決勝レースはドライコンディションであれば、もう少し上位を狙えると思います。」(佐野優人)

※ST600決勝レース1
20周で争われるST600決勝レース1。まずまずのスタートを決めた佐野優人は南本宗一郎選手を後ろに従える形で12番手を走行。前を走る集団を追うが、じわじわと離されてしまう。レース序盤から中盤までは大きく順位は変わらなかったが、レース中盤からは順位が変動していく。
レース中盤から上位を走るライダーが転倒などで脱落。佐野優人は15周目に前を走っていた行村和樹選手をかわし、この時点で順位は8番手まで上げる。後ろからは南本選手、そして順位を上げてきた名越公助選手に攻め立てられるも、最後まで名越選手を抑えきって順位を守り8位でチェッカーを受けた。

※ST 600決勝レース1後のコメント
「スタートしてからの数周でペースを上げることができず、前の集団から離されてしまったことは反省しています。レース中盤以降のラップタイムは上位勢と遜色がないものでしたので、レース2に向けてはレース序盤からペースを上げられるよう、対策をしていきたい」(佐野優人)

※ST600決勝レース2
レース1同様に20周で争われる決勝レース2。12番手グリッドからスタートした佐野優人は梅田虎太郎選手、奥田教介選手に続き11番手を走行する。レース1同様にレース中盤までは大きな順位変動はなく、レース中盤以降は南本宗一郎選手、梅田選手、杉山優輝選手ら4台と8番手を争うことに。
レース終盤、杉山選手をパスし9番手まで順位を上げた佐野優人。この後は前を走る南本選手を抜きたいところだったが、最後まで南本選手を抜くことができず、レース2は9位でゴールした。なお、佐野優人はシリーズランキング8位でシーズン前半を終えた。

※ST 600決勝レース後のコメント
「路面温度が高く何度も転びそうになりましたが、転ばず耐えきったレースでした。もう少し順位を上げたかったですが、転倒のリスクが高く難しかった。苦手意識のある筑波サーキットでしたが、そんな思いを今回のレースで少しずつ払しょくできましたので収穫はあったレースだと思います。少し間は空きますが、次は好きなオートポリスでST600は2レース制ですから、そこで巻き返したいと思っています」(佐野優人)