鈴木大空翔が全日本で3位表彰台を獲得
2019 MFJ全日本ロードレース選手権シリーズ
第1戦 スーパーバイクレース in もてぎ
※開催日程:4月6日(土)公式予選、4月7日(日)決勝レース
全日本参戦2年目を迎えた鈴木大空翔。昨年は初めての全日本で力が走り過ぎてしまったか、決勝レース序盤に転倒リタイアとなってしまったが、今年は事前テストから好タイムをマークし、決勝レースでの活躍が期待された。そして迎えた決勝レースでは、トップからは離されてしまったが、最終ラップまで3台での表彰台を賭けた攻防に残り、3位表彰台を獲得した。
J-GP3 #11 鈴木 大空翔
公式予選:6位
決勝順位:3位
※ J-GP3 公式予選レポート
数日前には真冬日となった栃木県のツインリンクもてぎだったが、公式予選が行われた土曜日は朝から好天に恵まれ、気温も徐々に上昇する中でJ-GP3の公式予選は始まった。開始直後からコースインした鈴木大空翔は、徐々にタイムアップし5周目に2分2秒493を記録する。この段階でクラス3番手タイムとなるが、セッション後半で他のライダーのタイムアップも予想されるため、さらなるタイムアップを目指してピットインし、新品タイヤに履き替えてコースインする。しかし、この後、タイムの更新を果たすことができず、公式予選6位となり、決勝レースは6番手からスタートすることになった。
※ 公式予選後のコメント
セッション開始直後はユーズドタイヤでコースインし、5周目にベストラップを記録できました。そのため、新品タイヤに交換してタイムアップを目指しましたが、タイムを更新することができませんでした。セッション序盤は他のライダーに引っ張られる形となってタイムを出せましたが、タイヤを新品にした直後は単独走行となってしまって、うまくペースをつかめませんでした。今年は単独走行でもしっかりタイムを出すことが課題です。
去年のこのレースではスタートしてすぐに転倒してしまいましたが、今年は上位でしっかりと走り切って、いい形でシーズンのスタートを切りたいです」
(鈴木大空翔)
※ 決勝レース
全日本開幕戦、最初の決勝レースとなったJ-GP3。朝のフリー走行の時は曇り空で気温、路面温度とも低かったが、J-GP3の決勝が始まるまで日差しも出て気温も上昇。春らしい陽気の中で決勝を迎えた。20周で争われた決勝レース。スターティンググリッド6番手からスタートした鈴木大空翔は、オープニングラップを長谷川聖選手、岡崎静夏選手、安村武志選手、中山愛理選手に続く5番手で終える。この後、鈴木大空翔がすぐに前を走る中山選手をパスして4番手に浮上し、トップ集団は長谷川選手を先頭に5台ほどの集団となる。しかし、3周目ぐらいからトップを走る長谷川選手が集団から抜け出し始めたため、鈴木大空翔は安村選手を4周目の第1コーナーでパス。そして、90度コーナーで岡崎選手のパスし2番手に順位を上げる。しかし、トップを走る長谷川選手のペースは速く独走態勢となり、2番手以降が4台の集団となる。
鈴木は2番手集団のトップでレースをリードするが、レース中盤からは安村、岡崎、中山選手らに抜かれて集団の最後尾、5番手まで順位を下げる。しかし、レースも終盤となる13周目以降から徐々に順位を挽回していき、15周目からは再び2番手集団を引っ張る形となる。しかし、この集団から抜け出すことはできず、最終ラップの第3コーナーで中山選手に抜かれてしまう。その後、中山選手を追うが抜くことはできず、3位でチェッカーを受け決勝レースを終えた。なお、バトルファクトリーからは岩田吉正が今回スポット参戦し、20位となった。
※ 決勝レース後のコメント
「3位表彰台に上がれたのはうれしいけど、悔しいです。中山選手には最後に抜かれてしまい、さらに離されてしまいましたから。それでも、昨年のことを考えれば、初戦で表彰台に上がれたのは良かったと思います。もちろん、優勝した長谷川選手からも離されてしまうなど課題もありますが、次の菅生ではトップ争いができるようにしたい」(鈴木大空翔)
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