令和になって初開催の全日本で鈴木大空翔が初優勝を果たす
2019 MFJ全日本ロードレース選手権シリーズ
第3戦 スーパーバイクレースin SUGO
※開催日程:5月25日(土)公式予選、5月26日(日)決勝レース
JSB1000クラスのみが開催された第2戦の鈴鹿2&4レースを経て、宮城県のスポーツランドSUGOで開催された全日本の第3戦。約1ヶ月ぶりの開催となったJ-GP3クラスは、開幕戦で3位となった鈴木大空翔が決勝グリッド10番手からのスタートながら、レース序盤にトップに立つと、最終ラップまで続いた長谷川聖選手との接戦を制して初優勝を果たした。
J-GP3 #11 鈴木 大空翔
公式予選:10位
決勝順位:1位
※ J-GP3 公式予選レポート
朝から気温も上昇し、J-GP3クラスの公式予選が行われる頃には気温は30度近くとなる。夏日の中で始まった公式予選、開始直後から鈴木大空翔はユーズドタイヤで周回を重ね8番手ほどのタイムとなる。その後、終盤でのタイムアタックに備えてピットインして新品タイヤへ交換。ピットアウト後、さらなるタイム更新を狙い1分36秒052を記録して5番手までポジションを上げるが、その後は他のライダーのタイムが上回り、最終的に8番手で公式予選を終える。しかし、公式予選中に黄旗区間での追い越し違反があったとして公式予選中に記録したベスト3タイムが抹消されてしまい、公式予選中のベストラップは1分36秒164となり、決勝レースは10番手からのスタートとなった。
※ 公式予選後のコメント
「予選開始直後はユーズドタイヤで自己ベストを更新できたので、タイヤを交換してベストタイムの更新を狙いました。35秒台には入れたかったのですが、大きくタイムを更新することができず、さらにペナルティを受けてしまい10番手となってしまいました。ただ、マシンはいい感じで仕上がっているので、明日の決勝は少しでもトップグループについていって、いい結果を残したいです」
(鈴木大空翔)
※ 決勝レース
朝から照りつける強い日差しにより、J-GP3クラスの決勝レースが行われる午前11時半の時点で最高気温は30度を超える。厳しい暑さの中、周回数は20周で争われたJ-GP3クラスの決勝レース。10番手からスタートした鈴木大空翔はスタート直後の2コーナー立ち上がりで8番手にポジションアップ。その後も着実に前を走るライダーを抜いていき、オープニングラップで一気に4番手にポジションをアップ。さらに2周目の馬の背コーナーでは前を走る福嶋佑斗選手をパスすると、3周目のハイポイントコーナーで高杉奈緒子選手をパスして2番手に浮上し、トップを走る長谷川聖選手を追う。
レース序盤で2番手以降との差を2秒ほどあけていた長谷川選手に対し、単独2位となった鈴木大空翔はペースアップして長谷川選手を追う。鈴木大空翔は周回ごとにその差を縮めていき、7周目にはレース中のファーステストラップとなる1分35秒411をマークすると、8周目の1コーナーで長谷川選手を抜いてトップに立つ。その後は長谷川選手とのテールトゥノーズとなり、長谷川選手は馬の背コーナーやシケインなどで並びかけるも鈴木大空翔はトップを守り周回を重ねていく。
レース終盤も長谷川選手とのトップ争いが続き、馬の背コーナーやシケインで長谷川選手が迫るシーンがあったが、最後まで鈴木大空翔は長谷川選手の先行を許すことなく、トップを守り切ってチェッカーフラッグを受け、令和になってから最初のレースで全日本初優勝を飾った。
※ 決勝レース後のコメント
「優勝できてとてもうれしいです。レースウィークを通してなかなかこのサーキットの走り方をつかめませんでしたが、決勝前のフリー走行までにはマシンのセッティングも決まってコースの攻略もでき、優勝することができました。できれば、開幕戦は長谷川選手に離されての3位でしたので、今回はその長谷川選手を引き離したかったです。今回は練習走行から上手く走ることができずに苦労しましたが、次の筑波では練習走行からマシンをコースに合わせて、決勝レースでぶっちぎりで優勝できるようにしたいです」
(鈴木大空翔)
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