株式会社 ナグ・エスイーディー

表紙2.jpg (76465 バイト) 表紙1.jpg (135352 バイト) 表紙4.jpg (87064 バイト) CUT2.jpg (85280 バイト) vtr1.jpg (69160 バイト) xjr2.jpg (63488 バイト)
 
Q,6 内圧コントローラ(ストリート用)は、定期的なメンテナンスは必要でしょうか?
A,6

エンジンのコンディションによりメンテナンス期間には異なります。
元のコンディションにも因りますが、既存のシステムではブローバイガスがクランク室内を往復します。この時大気中の水分がエンジン内に取り残され蒸発として排出されようとします。この時、蒸気とオイル分がバルブの動きを阻害します。(エンジンOILに蒸気や水分が混入し粘度の高いエマルジョン(白濁OIL)となり、バルブ作動を妨げます。)
チェック方法:
暖気後に、ブローバイホース内部に水滴が付いているようであれば注意が必要です。
この場合は、OIL及び、フイルターの交換をした後でコントローラーを装着する事をお勧めします。
OIL及びフィルターを交換せずにコントローラーを取り付ける場合は頻繁に洗浄が必要です。落ち着くまで、定期的に洗浄をすることで性能を取り戻すことが出来ます。
※BMWはブローバイガス排出系がノーマルの場合、リードバルブが採用されており他機種に比して、エマルジョンの蓄積が少なくなります。しかしOIL戻し穴が有るので注意が必要です。また、リードバルブを併用しない方がより軽快なフィリングを得られます。
洗浄方法:
パーツクリーナを吹き付けて洗浄する。
中性洗剤をいれた、ぬるま湯の中で洗う。
※エマルジョン発生がない場合は、ほとんどメンテフリーになると思いますが、念のためOIL交換時等にチェックしてください。

Q,5 ・耐久性はどのくらいの期間?
A,5

出来て間もない製品で、長期テストは行っていませんが、製作開始から5年間で摩耗による不具合は出ておりません。また、強制戻し機構を使用(例:バネ等)せず、自重でのみ作動していますので、他の構成部品よりは摩擦抵抗が少なくなっています。

Q,4 作動不良は起こさないでしょうか?
A,4

上記のエマルジョンによる作動不良のほかには、初期のDUCATI用では熱による作動不良(140度以上)を起こしましたが、現在は耐熱温度の高いバルブ(260度)で全ての機種に対して対応しました。

Q,3 作動不良を起こした場合の車両のダメージは?
A,3

エマルジョン付着が初期の場合は、エンジンブレーキ、振動など、装着前と同じ状態になります。
完全に固着して、通路が詰まってしまった場合には、OILシールやオーリングが攻撃され、OIL漏れの原因になります。

Q,2

ストリート用とサーキット用の違いというのはどういった点でしょうか。

A,2

簡単に説明するとサーキット用のクランクケース内圧コントローラーは、オイルを通しますが、ストリート用は殆どオイルを通しません。
ストリート用は逆さまでも使用可能ですがサーキット用は垂直より45度以内で使用してください。
補足詳細説明
ロードレースレギレーションではエンジンブロー(バルブが落ちて、ピストンに穴が空いてしまったり、ピストンリングの折れ、コンロットが折れてしまったりして燃焼圧力がクランクケース内に掛かる事)した場合に、ブローバイホースから吹き出したエンジンオイルをキャッチタンクや、エアークリナーボックス又はそれに準ずる物に回収しなければなりません。(このオイル通路にクランクケース内圧コントローラーを取り付けています。)
この時サーキット用は抵抗無くオイルを通しますが、ストリート用の場合はオイルが通り難くくOILの圧力によってブローバイホースが外れたりオイルシールからOILが噴出す事などが懸念されます。
サーキット用は、内部抵抗を減らす工夫がしてあり、ストリート用に比してバルブが軽量化されてます。
サーキット用は、構造上圧入組み立てではなく、ねじ込みの組み立て式になっています。
ストリート用は、前述機能が必要ない為、コストと耐久性を重視し圧入式の組み立てとなってます。
サーキット用はストロークが多く、開いたときのバルブ回り空間が狭くならないように工夫してあり、ストリート用は気体を排出することを重視し、ショートストロークを採用。更に、横向きや、下向きにしか装着できない車輌もある為、叩かれ摩耗に強いVLV断面や、取付が180度(垂れ下がった状態)でも作動する工夫がされております。
サーキット用とストリート用で装着時の体感に差はありません。サーキット用は高価=高性能ではありません。
  サーキット走行時にエンジンブロー等で他のライダーが危険にさらされない為の工夫でストリート用よりコストアップになってます。
バルブは脈動で作動しますのでキャッチタンクを使用している場合は、エンジンとキャッチタンクの間に割り込ませます。(キャッチタンクがサージタンクの役目をし、脈動が弱まります。但し単気筒エンジンの場合は脈動が単発的で強く、脈動が多弱まった所に付けても問題ありません。)

Q,1

上記質問と関係しますが、私は普段の通勤にR1100Sを使用しつつ、週末のスポーツ走行と年3、4回のレース参戦を考えているのですが、このような使用法の場合はストリート用とサーキット用のどちらを使用した方が良いと考えられるでしょうか。

A,1

特にクローズドサーキットを走行する場合には、他人や自分への安全にも配慮して、オイルをまき散らさないようにするのが大前提になります。
注:以上説明した様に、それぞれの役割を持たせておりますので両方を兼用するのは無理があると思います。(価格差分も含めて作り込みが違います)あえて両方に使うと言うことであれば、下記の内容でご検討ください。
1)耐久性を無視して、サーキット用を使う。
無給油状態にならないように管理し、潤滑に気を付ける。
指定の取付角度を守り、45度以上傾かないように使用する。
定期的に作動チェックを行う。横方向のガタツキ等の異常摩耗などをチェックする。
(分解厳禁)

Copyright (C) BATTLE FACTORY , All rights reserved
お問い合わせ先