筑波ロードレース選手権シリーズ第1戦

<SP250> 2003/03/15

●レポート
　かつては400台を越えるほどのエントリーを誇った筑波選手権のSP250クラスだが、現在はベースマシンの販売も終わってしまうような状況のため、今回のエントリーはわずか10台。ポールポジションを獲得したのは依田忍で、タイムは1分4秒080。２番手は安斎直で1分4秒574、３番手田沼博隆で1分5秒782、4番手横山孝一の1分6秒632と続いた。
　途中で雨がパラついて難しいコンディションとなった前レースのTC50の空模様のまま、レースはスタートを迎えることとなった。スターティンググリッドでは、雨が降る可能性もあることから、レインタイヤも用意され、ぎりぎりまでタイヤチョイスを巡ってメカニックとライダーの間で話し合いされるシーンが見られた。しかし、先ほどまで路面をうっすらと覆っていた雨は乾いてきている。あとはどんよりと空を覆っている雲がどう動くのか、だ。結局、上位陣のほとんどはドライタイヤを装着して、スタートを待つこととなった。スタートで飛び出したのは２番グリッドの安西。しかしすぐにポールポジションの依田がその座を奪うと、路面がかわいたこともあり、安定して1分4秒台の予選並みのラップタイムを刻む。これを追おうとした横山だったが、２周目にスロー走行となり、そのままリタイヤとなってしまう。代わって２番手となった横山は1分6秒台がやっとの状況で、トップ依田との差はどんどん広がっていく。さらに３番手争いは1分7秒から8秒台のため、依田、横山共に単独走行となり、そのままのポジションでゴール。３位争いは６番手スタートの草薙伸一となった。
　優勝の依田忍「スタート前ぎりぎりまでタイヤ選択に悩んだ。ドライタイヤにして良かった。本当はもっとこのクラスにたくさんエントリー台数がいて、激戦のレースになってほしいが、かなりレベルダウンしているのは事実。自分には家庭もあり、金銭的状況からもGPクラスに参戦はできないので、生涯プロダクションクラス、と思っている。バイクはi-FACTORYのものなので、1分2秒台を出せるもの。そのタイムが出せるようになることが今後の課題」　

①		スタートは２番グリッドの安西が好ダッシュを見せてトップに出る。	③		トップの依田同様、単独走行となった２位の横山
②		独走で優勝した依田	④		表彰台

SP250　決勝正式結果表 天候：曇り　コース状況：ドライ

順位	車番	ライダー	型式	車名	周回	所要時間	トップ差	Km/h	BestTime	周回
1	1	依田　　忍	H-NSR250R	ｉ－ＦＡＣＴＯＲＹ　ＣＬＵＢ	15	16'19.060		114.171	1'04.288	8/ 15
2	7	横山　孝一	S-RGV250ΓSP	モトガレージ　ヨコヤマ	15	16'53.644	0'34.584	110.275	1'06.442	3/ 15
3	4	草薙　伸一	Y-TZR250SPR	ＲＴ　ＤｏｇＦｉｇｈｔ	15	17'21.511	1'02.451	107.325	1'07.788	12/ 15
4	9	長谷川　義行	Y-TZR250R	Ｒ２５２ヤマシゲレーシング	14	16'21.594	1Lap	106.284	1'08.677	6/ 14
5	6	長谷川健	H-NSR250RSE	ＲＴ．ＤｏｇＦｉｇｈｔ	14	16'21.776	1Lap	106.265	1'08.221	10/ 14
6	3	田沼　博隆	S-RGVΓ250SP		14	16'32.425	1Lap	105.124	1'09.859	5/ 14
7	2	菅野　篤史	H-NSR250R	モトガレージ横山　川越店Ｒ－４	13	16'27.791	2Laps	98.073	1'10.027	8/ 13
以　上　完　走
	5	小川　洋一郎	H-NSR250R	松本電気商会＆ＲＴ投光騎	7		8Laps		1'09.109	5/ 7
	56	本間寛朗	Y-TZR250R	ＲＴ．ＤＯＧＦＩＧＨＴ	5		10Laps		1'07.733	4/ 5
	13	安西　　直	Y-TZR250RSP	ＲＴ　ＤＯＧ　ＦＩＧＨＴ	1		14Laps		1'10.653	1/ 1